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ズームイン源平合戦図屏風
源平合戦図屏風 左隻
屏風中のアイコンに触れると、場面の詳細をご覧いただけます。
左隻について
「屋島の戦い」が描かれる左隻は、中央上に平家の館が焼かれるところが描かれ、平家は海に逃れたため、海上には平家軍の船が、陸には源義経ら源氏の軍勢が描かれ、海陸にわたる屋島の戦いの様子が、屏風の左下から右上へと展開していきます。有名な那須与一の「扇の的」の場面は概ね中央に描かれています。
また、源氏の大将源義経が3回登場しています。龍の飾りがついた兜を被った姿で描かれ、傍には常に白い頭巾を被った弁慶がいるため、見つけやすいです。右隻にも義経が3回登場していましたが、異なる時間をひとつの画面に構成する異時同図法という伝統的な手法で描かれています。
屋島の戦いのあらすじ
今回取り上げる左隻に描かれた屋島の戦いは、元暦 2 (1185) 年 3 月 (旧暦 2 月)に、現在の香川県を舞台に行われた源氏と平家の戦いです。
ーの谷の戦いで大敗した平家は、屋島を拠点として再起を図ろうとしました。それに対して、後 白河法皇に平家討伐の宣旨を賜った源義経率いる源氏軍が奇襲を仕掛け、平家を壇ノ浦 (山口県下関市)へ敗走させました。
この戦いは源平合戦の大局を左右し、平家の滅亡へと繋がる戦いとなりました。
平家物語について
本作は 『平家物語』に記されている 「扇の的」や 「弓流し」をはじめとする有名なエピソードが数多く描かれています。 『平家物語』は、鎌倉時代前半に、仏教的な無常観を背景として、平家一門の栄華と滅びの過程を綴った軍記物語です。作者・成立年ともに未詳で、琵琶法師により口頭で語り継がれてきた「語り本系」と、書物として書かれた「読み本系」の 2種類が存在します。江戸時代以降は、能や歌舞伎などの題材としても数多く取り上げられ、現在に至ります。
