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ズームイン源平合戦図屏風
源平合戦図屏風 右隻
屏風中のアイコンに触れると、場面の詳細をご覧いただけます。
右隻について
「生田・一の谷の戦い」が描かれる右隻は、中央に平家の城郭、画面右上に源義経ら源氏の軍勢、中央上の鵯越の奇襲、画面右側下では生田の森で先駆けをしようとする源氏の兵士、さらにその上では生田の戦い、左側に源平が入り乱れる一の谷の戦いの様子が金地で華やかに描かれ、平家の城郭をとりまく形で右から左へと場面が展開していきます。凄惨な場面も流血が生々しく描かれており、兜や甲冑などの細かい人物描写も見どころです。敦盛の最期のシーンは緊迫感があり、この後起こる悲劇を知っているものの胸を打ちます。
一の谷の戦いのあらすじ
今回取り上げる右隻に描かれた一の谷の戦いは、寿永3(1184)年2月に、現在の兵庫県を舞台に行われた源氏と平氏の戦いです。
源義仲に追われて九州に逃れた兵士は、勢力を回復して福原(現在の神戸市)に戻り、京都に迫ろうとしました。
源義経ら源氏軍はこれを一の谷で迎え討ち、四国の屋島(香川県高松市)へ敗走させました。この戦いで、平家軍は平重衡が捕らえられ、平盛俊、平忠度、平敦盛など一門の多くが命を落としました。
平家物語について
本作は 『平家物語』に記されている 「鴨越の坂落とし 」や「敦盛の最期 」をはじめとする有名なエピソードが数多く描かれています。
『平家物語』は、鎌倉時代前半に、仏教的な無常観を背景として、平家一門の栄華と滅びの過程を綴った軍記物語です。作者・成立年ともに未詳で、琵琶法師により口頭で語り継がれてきた「語り本系」と、書物として書かれた「読み本系」の 2種類が存在します。江戸時代以降は、能や歌舞伎などの題材としても数多く取り上げられ、現在に至ります。
