art space kaneshiro

COLLECTION
ズームイン源平合戦図屏風

場面解説 右隻

老馬

老馬 老馬の道案内

老馬の道案内

寿永3(1184)年2月6日明け方、義経の軍勢は、鴨越から一の谷へ奇襲をかけるため丹波路を進むが、その険しい道を前に兵たちは動揺する。別府清重が老馬を先頭に立てて、道案内をさせてはどうかと提案した。義経は進言を受け入れ、軍勢は白葦毛の老馬を先頭に深山を進む。

老馬 老いた猟師のイメージ

老いた猟師

武蔵坊弁慶が義経のもとに老いた猟師を連れてきた。義経は鵯越を駆け降り、奇襲をかける作戦を話すと、猟師は到底無理だと答えた。しかし、義経は「鹿が通る道なら馬も通ることができる」と言う。猟師に道案内を命じたが、彼は高齢だったので、代わりに息子の鷲尾義久を従わせた。

坂落とし

坂落とし 鹿を射るのイメージ

鹿を射る

義経勢は鴨越に上がり、人馬を休めていたところ、その軍勢に驚いた鹿3頭が平家の城郭へ逃げ込んだ。これを見た平家方の武智清数は、即座に矢を放って1頭を射止めた。

坂落とし 鴨越の坂落とし

鴨越の坂落とし

遥か下に見える平家陣所に無人の馬を2頭落とし、1頭が無事に駆け下りたことを確認した義経は、先頭を切って断崖を下りたが、途中で立ち往生してしまった。すると佐原義連が「これしきの山坂道、我が地元では馬場も同然」と真っ先に駆け下った。これに続いて大勢の軍馬が駆け下り、鵯越の奇襲作戦は成功した。

梶原景時の二度の駆け

梶原景時の二度の駆けのイメージ

源範頼ら5万余騎の軍勢は、平家陣正面の生田の森で陣を固めていた。先陣を切った河原兄弟が討死したことを聞いた梶原景時は軍勢を率いて平家陣へ攻め込んだ。景時は平家の大軍の中で縦横無尽に疾駆し、さっと引き上げたが、その中に嫡男・景季の姿が無い。景季を討死させまいと景時は平家の軍勢へ引き返した。やがて崖を背に敵に取り囲まれる景季を見つけ、救い出した。

平家の館

平家の館のイメージ

御簾の奥に座している人が安徳天皇で、その前に黒色の束帯を着て座るのが平宗盛。城郭内では、平教経を中心に軍議が行われているようだ。

人物紹介

兄・通盛を諌める教経

兄・通盛を諌める教経のイメージ

平通盛は北の方・小宰相を呼び出し語り合っていたので、平教経は早く戦闘の準備をするよう諌めた。

海上へ敗走する平家

海上へ敗走する平家のイメージ

一の谷の合戦に敗れた平家は船で海上へと逃げた。

盛俊の最期

海上へ敗走する平家のイメージ

平盛俊は逃げ切れないと判断し、馬をとどめて敵を待っていた。そこへ源氏方の猪俣則綱が駆けてきた。大力の盛俊に組み伏せられた則綱は命乞いをし、盛後はそれを聞き入れ解放した。二人で田んぼの畦道に腰かけていたところ、則綱が親しくしている人見四郎が駆けてきた。盛後が四郎に気を取られている隙に、則綱は盛俊の首を取り、その首を太刀の先に高く差し上げ、大音声で名乗りを上げた。

浜戦

海上へ敗走する平家のイメージ

弓の名人頼方

大将軍の平知盛の軍勢は、息子の知盛と待の監物頼方だけになってしまった。海岸のほうへ逃げていたところ、源氏方の児玉党が追いかけてきた。弓の名人である頼方は先頭の旗差しの首を見事に射落とした。

海上へ敗走する平家のイメージ

父を守る知章

源氏児玉党の大将軍と思われる者が平知盛に組みかかろうとしたところ、父を討たせまいと知章が逆に組みつき、二人して落馬した。地面に落ちるやいなや、知章はすぐさま相手の首を斬った。そしてこれを見ていた児玉党の童武者が、知章に斬りかかる。

忠度の最期

忠度の最期のイメージ

平忠度は落ち延びようとしていたが、源氏方の岡部忠澄が駆けつけてきた。忠度は忠澄を落馬させ、首を取ろうとしたが、駆けつけてきた忠澄の徒者に右腕を斬り落とされてしまった。観念した忠度は忠澄を投げ飛ばし、最期の念仏を唱え始めたが、終わらぬうちに忠澄に首を討ち取られた。

人物紹介

重衡の生け捕り

重衡の生け捕りのイメージ

平重衡は、助け船に乗ろうと逃げているところ、梶原景季に馬を射られる。重衡の乳母子の後藤盛長は馬を貸せと命じられると思ったのか、重衡を置き去りにして逃げていった。見捨てられた重衡は自害しようとしたが、敵の圧高家が駆けつけ、源氏の陣へ連れて行かれた。

敦盛の最期

敦盛の最期のイメージ

平経盛の末子、平敦盛は沖合の平家の軍船へと馬を泳がせていると、源氏方の熊谷直実に見つかってしまった。直実は「敵に背を見せるのか。引き返されよ!」と呼びかけた。敦盛は波打ち際まで戻ってくると直実に馬から落とされ組み伏せられた。直実が兜を押し上げると、我が子直家と同じ16、7歳ほどの少年だった。直実は敦盛を助けようと思ったが、後ろから源氏の軍勢が押し寄せ、泣く泣くその首を取った。

人物紹介

落足

落足のイメージ

平師盛は舟で逃げてゆくところで、清右衛門公長に助けを求められ、舟に乗せようとすると、鎧の重みで舟がひっくり返ってしまった。師盛は海に放り出され、浮きつ沈みつしている。そこを源氏方に熊手で引上げられ、首を斬り落とされてしまう。

人物紹介
右隻TOPに戻る