骨董のある生活
会期:2023年10月1日(日)〜2024年3月8日(金)
会場:京都市立芸術大学 C棟6階アートスペースk.kaneshiro
入場料:無料
- コレクション番号
- 118
- 品 名
- 藻刈
- 作 者
- 横山大観
- 素 材
- 絹本墨画淡彩
- 数 量
- 1点
- 寸 法
- 138.0×74.5cm
- 年 代
- 明治43年(1910)
- 解 説
- 富士山を背景に、藻がずっしり
藻刈図の題は「儲かる」の発音と掛けて商売繁盛を願う吉祥図とされる。富士山の背後には淡い朱色をのせており、日の存在を感じさせる。藻や人物とは対照的に水面はにじみの表現を使い、山頂は胡粉と墨をぼかして描くなど、 大観の描法の豊かさが窺える。「朦朧体」の表現から脱して、大正時代の多様な表現に向かう過渡期の作品である。
横山大観(1868-1958)
日本画家。茨城県生れ。東京美術学校の第一期生として岡倉天心や橋本雅邦に指導を受ける。1898 年に岡倉天心とともに日本美術院の設立に参加する。輪郭線を無くし色のぼかしや重なりで空気や光を表現する「朦朧体」を生み出すなど、新たな日本画の創造に邁進した。
- コメント
- 「これまでに本作は会社など私の身近なところにずっと置いていました。とても愛着のある作品です。」
- 備 考
- 額装。落款「庚戌九月寫/大観」印章「大観」。(明治43年作)