art space kaneshiro

源平合戦図屏風 其の二 与一、参上!扇は空へと舞い上がる

会期
令和7年9月13日(土)〜令和8年3月1日(日)
(休館日:12/27~令和8/1/3、1/23~25、2/21~28)
開館時間
10:00~18:00
会場
京都市立芸術大学C棟6階 アートスペースk.kaneshiro
入場料
無料

CONCEPT

 京都市立芸術大学アートスペースk.kaneshiroでは第6回企画展「源平合戦図屏風 与一、参上!扇は空へと舞い上がる」を開催します。去年の第3回企画展に続き、本展では、金城コレクションの江戸時代作《源平合戦図屏風》の六曲一双のうち、「屋島の戦い」が描かれた左隻をご覧いただきます。舞台は、海を渡った屋島(現香川県)へ、源義経が平家追討に乗り出します。源氏を指揮する義経が異時同図法で何度か登場し、平家とくりひろげる戦いを辿ることができます。中でも有名な「扇の的」の那須与一は、画面の中央に登場します。丁寧に描かれた細密描写も見どころです。
 今回は、那須与一の「扇の的」、藤原景清と美尾屋十郎の「錣引き」、源義経の「弓流し」の3つの名場面のエピソードをわかりやすく解説した、本学油画専攻3回生による個性あふれる漫画も展示します。
 また、那須与一が射る平家の扇を、本学保存修復の院生たちにより再現しました。扇とそれを狙う与一との距離は、20m説と80m説と2説あり、その点についても探るべく、弓道部の学生の協力のもと、その距離を再現してみました。その結果はいかに!?会場でお確かめ頂ければと思います。
 学生達で作成した、与一の射る扇についてのコラムが付いた、屏風に描かれる各場面の内容がよくわかるリーフレットをお手に取りながら、お楽しみいただけたら幸いです。

【出品作品】
《源平合戦図屏風》左隻 1点
本学油画専攻3回生による解説漫画 3点
那須与一の的の扇(本学保存修復院生による再現)1点

【本展の見どころ】
1.江戸時代作の《源平合戦図屏風》(六曲一双のうち左隻)の初公開
2.細部の様子を詳しく解説
3.本学油画専攻の学生による漫画を展示
4.本学保存修復の院生による那須与一の的の扇を再現

《源平合戦図屏風》(左隻) 江戸時代 紙本金地着色 151.2×364.0cm 金城コレクション蔵
《源平合戦図屏風》(左隻) 江戸時代 紙本金地着色 151.2×364.0cm 金城コレクション蔵

チラシ:(PDF:ダウンロード)